2月道場にお越しいただけるのは、拓殖大学海外事情研究所所長の川上高司先生です。
川上先生は、国際政治、特にアメリカの専門家です。ここで注目していただきたいのが、日本のアメリカ研究者で日本の自主独立を強く希求し、対米追従脱却を掲げている研究者が極めて少ないということです。
そんな中、川上先生は、対米追従を「思考停止」と斬り捨て、今こそ日本の自主独立の道を本気で模索し、このくにの「かたち」を論じなければいけないと叫ばれています。
しかし、第二次安倍政権になり、安保法制のときに、集団的自衛権やるなら憲法改正してやれ、ということや、対米追従から脱却し、日本の自主防衛強化を(今まで通り)主張していると、メディアや政権から距離をおかれたというのです。
私も川上先生と定期的に意見交換しますが、先生のワシントンを始め国内の省庁とのネットワークはおそろしいものがあります。これらのネットワークから得ている様々な情報は、先生も話せないこともたくさんあり、普段はメディアなどではすべて話していません。しかし、今回、対米追従脱却、日本の自主独立を掲げる数少ない場である道場に、他の予定をずらしてでも参加してお話をしたいとおっしゃって参加してくださることになりましたので、道場ではいろいろなことを口を滑らせて熱くお話してくれることでしょう!参加者の方々も、是非たくさん質問していただければと思います。
憲法は法律論であり、理論だけで論じることもできてしまいますが、果たして立憲的改憲や自主独立の憲法改正をしたときに、現実のリアルな国際情勢との関係はどうなるのか、どのような選択をすべきなのか、この点が抜け落ちたアンリアルな憲法論にならないよう、川上先生の話と立憲的改憲を接合させる場にもしたいと思います。
論文や著書もありますが、重厚な読みやすいのは昨年秋に夕刊フジに連載されていた『緊迫する世界』
が簡潔に世界情勢を読み解いており、短い文章の中に川上先生の幅広い知識が垣間見れます。
また、ロイターの取材に応じた『米政権の視線は2020年に、日本の中国抑止に追い風』
は、改憲動向にも触れていますが、海外メディアからの取材への応答が多い先生ですので、これを中心にネット検索してみるのも良いのでは。